R020602令和2年6月2日定例 一般質問

R020602令和2年6月2日定例 一般質問

○奥野 学議長 休憩前に引き続き、一般質問を行います。
次に、谷﨑整史君。
○谷﨑整史議員 谷﨑でございます。議長の許可を得まして質問させていただきます。
質問としましては、災害垂直避難施設整備の管理状況が1点と、感染症対策と災害施設及び避難者への周知の在り方が2点目と、3点目に個人事業者及び中小企業の町独自の支援策及び府等の支援の現状について伺いたいと思います。
まず初めに、谷川西の風水害震災避難の課題の構造物ストラクチャーがございますが、高さの増嵩が必要ではないかと思っております。
また、常時施錠状態で運用上問題ではないか、どのように危機管理のほうで把握されていらっしゃるか伺いたいと思います。
○奥野 学議長 ただいまの質問に対し、理事者の答弁を求めます。
危機管理監、森 由造君。
○森危機管理監 谷﨑議員ご質問の谷川の風水害震災避難施設は、防災デッキとして平成19年度に整備されたもので、デッキ部の広さは5メートル四方の25平米、高さが地上より2.5メートルとなっております。
また、収容人員は約70名となっております。
当該デッキの周辺は海抜が低く、約1.5メートルですけども、津波避難対象地域でありましたが、平成25年度に大阪府が津波浸水想定についてシミュレーションを実施し、30センチから1メートルの浸水が想定されるとの公表がありました。
当該デッキの高さは2.5メートルであり、津波浸水想定より1.5メートル程度高さに余裕がありますので、議員ご指摘の嵩上げの必要性は少ないと考えております。
また、当該デッキは大津波警報時等において、そこを目指して避難するという施設ではありません。津波からの避難においては、想定されている高さを超える津波が来ることを前提に、もっと標高の高いところを目指して避難することが必要であると考えております。
当該デッキは、何らかの事情により避難が遅れた方の避難施設であると考えております。
また、防災デッキに上るための階段には扉があり、議員ご指摘のとおり、常時施錠がされております。
扉の鍵については危機管理担当が一つ、地元自治区役員の中で、その施設の近くに居住されている方3名が一つずつ所持されておりまして、緊急時に解錠することとなっております。
常時施錠については、平時に子どもらが不必要にデッキに上がり落下する危険性もあることから、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
○奥野 学議長 谷﨑整史君。
○谷﨑整史議員 ありがとうございます。
緊急な場合にどういう感じになってるかということを伺いたかったということでございました。ありがとうございました。
また、併せて他所の垂直避難等についての考え方、あるいは整備状況についても伺いたいと思います。
○奥野 学議長 森危機管理監。
○森危機管理監 議員の質問にお答えさせていただきます。
場所の垂直避難につきましては、本町では、住民の皆様に対して平時より大津波警報等が発表された場合は、津波から身を守るため、より早く、より高いところを目指し、避難して終わりではなく、津波の状況によっては、さらに高いところへ避難するよう周知をしております。
また、津波時等の一時避難場所として高台にある施設を管理者の同意を頂いた上で指定をしております。
岬町は海と山に囲まれており、海に隣接する高台に一時避難場所を設けておりますので、新たに防災デッキ等の避難施設を設置する必要性は少ないと考えております。
○奥野 学議長 谷﨑整史君。
○谷﨑整史議員 ありがとうございます。
私の住んでいるマンションでも、被災の場合は鍵を分散管理し、自由に入ってもらえるような体制を整えております。
また、海岸連絡道等の整備が6月13日に終わり、開通されると聞いておりますので、非常に喜んでおります。
次に、感染症対策と災害避難所の施設の在り方及び避難者に対する避難誘導の仕方あるいは周知方法をこの機会に再徹底すべきではないかと思い質問申し上げます。
列島の両端や中央で今、地震活動が活発化、顕在化している状況でございます。
また、感染症対策は今後も重要な課題であります。避難者の施設や避難者への再周知も必要と考えておりますが、いかがお考えかと伺いたいと思います。
○奥野 学議長 森危機管理監。
○森危機管理監 谷﨑議員のご質問にお答えさせていただきます。
避難所における新型コロナウイルス感染症への対応については、国からその対応について通知が発出されております。
その内容としましては、通常の災害時よりも可能な限り多くの避難所の開設を図ること。
安全な場所にいる人まで避難所に行くことは不要であること。
可能な場合は、親戚や友人の家等への避難を検討すること。
新型コロナウイルス感染症の軽症者で自宅療養を行っている方は、保健所等と協議の上、適切な対応を事前にすること。
避難所の定期的な換気、十分なスペースの確保、衛生環境をできるだけ整えること。
発熱、咳等の症状が出た方の専用スペースの確保などとなっております。
本町としましては、このような避難に当たっての注意点等を7月号の岬だよりにて住民の皆様に周知し、併せてマスク、消毒液などをご自身で持参するようお願いしたいと考えております。
また、避難所の運営におきましては、十分な換気、密にならないレイアウト、避難所への衛生管理の徹底等の対策を講じ、避難所での感染防止を図ってまいります。
また、大阪府において、新型コロナウイルス感染症対策に係る避難所運営ガイドラインの素案を策定中であると聞き及んでおります。
本町としましては、大阪府のガイドラインに沿った避難所運営を行ってまいりたいと考えております。
○奥野 学議長 谷﨑整史君。
○谷﨑整史議員 ありがとうございます。
避難所の運営及び周知について、7月号の岬だよりで徹底されるということですが、町長の放送も今終わっておりますけども、風水害というのは予定時間、待機時間がございますが、震災というのはいつ起こるか分からないということで、極力早く、何らかの方法で周知をしていただく対応をご要望申し上げます。
次に、個人事業者及び中小企業の支援に対することでございますが、事業継続資金は国の経産省でございましたが、大阪府及び市町の対策として感染症の拡大防止対策として中小企業及び個人事業者への休業要請支援金が設定され、この5月末に受付を終了しておりますが、本町でも約100事業者、約3,000万円程度の準備金をされておると聞いておりますが、現状はいかがか伺いたいと思います。
○奥野 学議長 都市整備部理事、吉田一誠君。
○吉田都市整備部理事 谷﨑議員のご質問にお答えいたします。
大阪府と本町が共同で実施しました休業要請支援金の本町の申請状況につきましては、大阪府から最新の情報として、5月27日現在でWEB登録件数といたしまして中小事業者4件、個人事業者40件の合計44件と報告を受けております。
予算で計上した件数は、中小事業者19件、個人事業者が79件で、合計98件でございますので、これに対する申請率といたしましては44.9%となってございます。
○奥野 学議長 谷﨑整史君。
○谷﨑整史議員 予算執行が全面的に認められた場合でも約半数、1,500万円、予算計上が余るという形になると思います。
現在行われている、5月27日以降に、大阪府では今後、対策に漏れた事業者に対して、すなわち、休業要請外事業者に対して経済支援対策として支援金を給付されされると伺っております。
他市等の場合では一律、地方自治体独自での給付を行うということも検討されておるようでございまして、岬町としての検討はいかがかと思います。伺いたいと思います。
○奥野 学議長 吉田都市整備部理事。
○吉田都市整備部理事 お答えいたします。
議員おっしゃいますとおり、大阪府では休業要請支援金と別に、休業要請の対象外となった中小法人、個人事業者に対する休業要請外支援金が追加対策として実施され、5月27日より申請手続のほうが開始されております。
支援の要件は、府内に事業所を有する中小法人、個人事業主であること。
令和2年4月、または4月と5月を平均した売上げが前年同月期間比で50%以上減少していること。休業要請支援金の支給対象でないことの三つを満たす事業者となってございます。
申請期限は6月末までとされておりまして、支給金額は中小法人のうち、府内に2事業所があれば100万円、1事業所であれば50万円、個人事業主はそれぞれ50万円と25万円とされております。
委員ご指摘の町独自の中小法人、個人事業者への支援についてでございますが、5月7日に専決処分をした大阪府と共同した休業要請支援金を今議会において承認を求めるところで進めているところでございます。
なお、この休業要請支援金の予算2,925万円につきましては、WEB登録の期限は5月末で終了となっておりますが、現在は書類審査及び支給事務は継続されているところでもありまして、この予算を使い、追加対策をすることは難しいものと考えております。
また、中小事業者等への支援は、先ほど述べました大阪府と連携した施策や大阪府独自の追加対策、また国において対策されている持続化給付金や雇用調整助成金、資金繰り支援として実施されている日本政策金融公庫による特別貸付や、セーフティーネット補償制度など、その他にも様々な手だてがあります。
これらを活用いただくようご案内させていただき、対応いただくよう中小事業者の皆様にはお願いしているところでございます。
さらには、5月27日に閣議決定された国の第2次補正においても中小事業者等に対する支援の強化がされていますので、これらについても活用いただきますよう周知してまいりたいと考えております。
いずれにしましても、新型コロナウイルス感染症につきましては、今後、第2波、第3波の感染拡大も予想されますので、影響はさらに続く可能性が考えられます。
引き続き、町内事業者の皆様の声に耳を傾け、国や大阪府の動向を見据えながら今後の対応について判断してまいりたいと考えているところでございます。
以上です。
○奥野 学議長 谷﨑整史君。
○谷﨑整史議員 ありがとうございます。
先決事案の予算、予算流用については難しいものと思いますが、まず、休業要請外、当初の拡大防止策としては、喫茶店、販売店、飲食店等においては、夜8時以降の時間圧縮で50%減が対象でございました。
ところが、自主的に休業された喫茶、飲食、そういう販売店もございまして、そういうところは岬町の商業施設に対する支援金は今回、大阪府の休業要請外で出る可能性はございますが、税務処理上で他の事業と協業している場合は、飲食、そういうものが一本化で処理されておりますので、個別の喫茶店、食堂等の事業に対しての支援ができない場合が出てくる場合があります。
工務店が喫茶店をしている場合、工務店事業と税務上、一括申請という形になってますので、売上げは半減しない場合が出てくると。
まちの賑わい、コンビニとかスーパーだけでよいわけではないと思いますので、そういう個別の店舗に対する、事業に対する税務形態とはまた別の補償を町としてお考えいただけないかと思っております。
また、4月7日の総務省の事務連絡では、だと思うんですが、減収補填債ということも言われてると思います、町財政の。そういうものも可能であれば、何とか、個人事業主の救済、個人個人には収入、所得、成人、未成人であっても10万円出るという形になっておりますが、個人事業主が店舗を閉めたにもかかわらず、収入がなくなったにもかかわらず、何も出ない場合があるということでございますので、町として、そういう事業主に対する対策を何とかお考えいただきたいと思いますが、町長の考えはいかがでしょうか。
○奥野 学議長 田代町長。
○田代町長 谷﨑議員の質問にお答えさせていただきます。
中小企業者に対する町独自の追加支援はないのかということなんですが、今日、ご提案申し上げてます専決処分等について、町独自の施策として経済支援ということでご提案をさせていただいてる以外の、岬町における中小、言わば小規模の事業者に対して新型コロナウイルス感染症に対する、そういった救済措置はないのかということをおっしゃっておられます。
併せて、今、町が考えておりますのが、今、担当のほうからいろいろ説明がありましたけども、先ほど国の補正予算も閣議決定されて、それで会期中に成立を目指すということになっております。
このこともまだ内容が十分周知、こちらのほうでは把握できておりませんので、その内容を検討する中で、国の施策と併せて町の今後、第二弾の考え方をお示ししたいなという考え方で、今、検討をやっております。
その中で申しますと、やはり、大阪府と各自治体とで応分の負担をしながら中小企業に対する救援措置というのはもう既にやっておりますけども、岬町としては、大体、商工会、また、そういった届出の方については九十数社あるかと聞いております。
その中で、現在四十数社がもう既に登録はされておりますけども、現実にどこまで個人事業者に給付金なるものが入ったのかどうかということはまだ確認できておりませんけども、それ以外のとこで、言わば赤字が50%以内、または、それ以外に非常にお客さんが来なくて困ったお店もたくさんあるかと聞いておりますので、そういった事業者への救援措置をどうするかということも現在担当と検討を今しておるところであります。
それ以外にもまだほかにも、もっともっときめ細かなやり方をしなきゃいけないんですけども、やはり財政状況と併せながら、検討してまいりたいと思っております。
今、議員おっしゃるとおり、大阪府のそういった支援措置から外れた小規模の業者に対する支援策を慎重に検討してまいりたいと、このように思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○奥野 学議長 谷﨑整史君。
○谷﨑整史議員 ありがとうございます。
引き続き、慎重に検討いただいて、私が店舗に伺ったときに、岬町の方から、客の入りはどうですかという電話を頂いていると、調査されてるんだなということは伺っております。
極力、減収補填債というのは発行可能と聞いてるんですけども、町財政の減収補填債、そういうことも使って、やはり貨幣経済においてはお金の流れというのが一番決定値です。
今、お金の流れが滞っておりますので、やはり現金給付、信用の給付というのが市場大事なことになるかと思います。
お肉券とかお魚券というのはその後の話になろうかと思います。
ぜひとも、そういう面で給付金等の検討をお願いしたいと思いまして、質問を終わります。ありがとうございました。
○奥野 学議長 谷﨑整史君の質問が終わりました。
暫時休憩します。
(午前11時06分 休憩)